【4.X】碧のタマミズよりつづき
まずは自己紹介
互いに挨拶も済み、こちらの事情を話そうとしたとき
シオサイ
「失礼ですが、それ以上は口にせぬようお願いします。
わたくしどもは、外から変化が持ち込まれることを望みません」
アリゼーさんが理由を問うと、渋々と言った感じで答えてくれました。
シオサイ
「この里では紫水の君『紅玉姫』を中心として、つつましやかに暮らしております。
その起こりは古く、争いを避けるために海底に身を寄せた者が、
そのまま定住し、独自の文化を発展させてきたとされています。
外との交わりは、基本的には最低限にとどめるのがわたくしどもの生き方…」
ならその最低限の範囲で要件を済ませるから、
例外として認めてくれないかと交渉するも失敗
荒事は望まない。
追い出すことはしないし、個人的に里の人との交流も構わないが、
全体としては「否」なのだと、念を押されてしまいました
普段からの関係作りが大切ですね。
タタルさんやアルフィノ君のありがたさが身に沁みます
▼
【一方その頃:イサリ村】
▼
ヨツユ
「いいかげん、お前さんの相手をするのも、飽きたんだけどねぇ…」
ヨツユ
「お前さんは図太いからねぇ…。
木偶の坊に殴らせてるより、亡き主君様の首を持てきた方が、喜ぶかい?」
ヨツユ
「ねぇ、あの日。お前さんはどんな気分だったの?
主君を守れず、自分だけ生き延びて!」
ヨツユ
「聞いた話じゃ、主君のもとに戻るため、
帝国の兵役まで甘んじて受けたそうじゃないか。」
ゴウセツ
「…いずれも事実にござる。
おぬし相手に、今さら問答するようなことはござらん」
ヨツユ
「生きるために手段を選ばない人、好きよ?…あたしとおそろいだからねぇ。
そのよしみで交渉してやろうって言ってるんだ。
カイエン様の息子のヒエン様。その居場所を白状しておくれよ」
ゴウセツ
「さぁて、のぉ。
おぬしの飼い犬が殴ってくるもので、すっかり忘れてしまったでござる。」
ヨツユ
「…続けな。こんな仕事もうまくやれないんじゃ、
今度は地の果てまで左遷されるよ、木偶の坊。」
▼
▼
▼
これだけ接してくれるんですから、
もうっとくに全体としても「是」なのでは?
▼
▼
▼
私たちに外の様子を尋ねてきた夫婦。
陸に上った娘さんが、ドマ反乱軍で活動しているらしく、
ここ最近連絡がなく、1年以上生死もわからない有様。
イハナミ
「名を『ユウギリ』と申します。
どこぞでお聞きになっておりませんか?」
なんというめぐり合わせ!
こんな海底の村にまで、繋がりがあったとは。
「ええ、ええ!存じてますとも!」と早口で説明。
娘の無事に安堵する夫妻。
しかしどうして閉鎖的なスイの里から、反乱軍志願者が?
イハナミ
「きっかけは、あれがまだ幼子であったころ。
遊び仲間とこっそりドマに入ったとき、建国に燃える少年に出会ったそうです。
彼から帝国の脅威を聞いたユウギリは、戻ったのち、戦に備える必要性を説いた。
しかし、私も妻も…里の誰もが取り合いませんでした」
イハナミ
「それがかえって、彼女の危機感をあおったのでしょう。
数年ののち、ユウギリは忍びになると、スイの里を出ていきました…
そんな彼女を、先代の紅玉姫は、戦乱をもたらす者として、里から勘当したのです。」
ユウナギ
「私たちはあの子に何もしてやれなかった…
誰よりも里を思っている、まっすぐで、優しい子なのに…
あなた、せめて娘を救ってくださったこの方々に、協力してさしあげられないでしょうか…?」
そうしてイハナミさんが差し出してきたのは「薄闇行燈」。
石工のイハナミさんが光る石を採取する際、使っている仕事道具。
ときに神秘的な光を放つマガタマなら、これで見つかるかもしれないと。
そして村から南西にある沈没船。
海流の関係で、そこにはものが滞留しやすいだとかで、
そこに流れついているかもしれないと、教えてくれました。
「父母も兄弟も健在で、あなたを思っている」
ユウナギさんからの伝言を預かり、私たちは再び海中へ飛び込んでいきます
▼
▼
▼
拾得物は見事「ヤサカニノマガタマ」でした
取引成立!
ということで渡されたのは、実用性が無さそうな「祭事用のナイフ」
これで紅甲羅の拠点「ゼッキ島」にある宝物庫の封が解けるそうです
代々命懸けで集め守ってきた宝物庫に、
賊が侵入したとなれば、帝国との契約なんてかなぐり捨てて、
外にでていた紅甲羅も含め、総力をもって追い払いにくるだろうと
ただし、宝物庫は神様のいる神聖な場。礼儀を尽くす必要があると。
そこでマガタマの出番というわけです。
もともとは三種の神器のひとつで、他二つはすでに宝物庫にあり、
そこに最後のひとつを納めれば、ひさびさに揃った神器に神様も喜ぶだろうと
アリゼー
「せっかく手に入れたのに、奴らに渡しちゃっていいわけ?」
ソロバン
「大切なのは『縁』を結ぶことだから、いいんだよぉ~」
いよいよ始まることを伝えるため、ソロバンさんは海賊衆のもとに向かいました
▼
▼
▼
この人数ではできることも限られていますが、やるしかない
島内を暴れまわって紅甲羅を引き付ける役に、私とリセさん。
宝物庫を探し封を解く役に、アリゼーさん
めっちゃくちゃ怒りんぼの紅甲羅。顔が真っ赤です。
こちらの真の目的には気づかれていないようで、宝を狙った犯行と思っています。
でもぶっちゃけ、宝を納めたあとノープランなんですよね。
神様が喜んだからどうだって言う…と考えていたら
神器から響く声
「ふぬ…。分かたれし我が魂を集めたのは、誰ぞ?」
紅甲羅の水平大将
「おおーッ!?もしや、お目覚めになったのかァー!
神よ、聞き召しませェー!
その宝剣と鏡を集め代々守りたるは、我らコウジン族にございます!」
「マガタマは私たちが持ってきたんですけど!」とアピールするも
「わざわざ敵の宝物庫に納めにきたの?…おもしれぇ奴!」
的なことを言われ、おちょくられる有様。
その通り過ぎて何も言えません…!
最終的には、
「紅甲羅の方がふたつで多い」と正論過ぎる理由で敵対
神器から響く声
「さりとて落胆するなよ、ヒトの子ら。
そも、神とは傍若無人。凪ぐも猛るも思いのまま、天地海原そのものよ!
不評を買うも納めるも、すべては祭りごと次第!
我が好みはちと荒々しいゆえ、覚悟して付き合えよ」
落雷から姿を現したのはどうみても蛮神!
なのですが、めっちゃ決めポーズ。
あとどこからか、祭囃子が聞こえ始めました
門前の神、後門の亀。
さすがに分が悪いと、一度離脱することに決定
スサノオ
「カッカッカ…。あまり待たせるでないぞ。
気まぐれに、ここら一帯を灰塵と化すやもしれんぞ?」
気の利く神様ですね!
武人だからというより、遊びたくて仕方がないといった感じですが
▼
▼
▼
あぁ…そういえば昔。
とある事件屋といっしょに、そんな事例に出会ったこともありました…
テンパード光線の危険もありますからね。
…まぁたぶんしてこないでしょう、あの性格だと
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祭囃子が流れるお祭り会場に戻ると、そこには…
褒め方を知らない神様なんて、修正してやる!
【次回につづく!】
まずは自己紹介
互いに挨拶も済み、こちらの事情を話そうとしたとき
シオサイ
「失礼ですが、それ以上は口にせぬようお願いします。
わたくしどもは、外から変化が持ち込まれることを望みません」
アリゼーさんが理由を問うと、渋々と言った感じで答えてくれました。
シオサイ
「この里では紫水の君『紅玉姫』を中心として、つつましやかに暮らしております。
その起こりは古く、争いを避けるために海底に身を寄せた者が、
そのまま定住し、独自の文化を発展させてきたとされています。
外との交わりは、基本的には最低限にとどめるのがわたくしどもの生き方…」
ならその最低限の範囲で要件を済ませるから、
例外として認めてくれないかと交渉するも失敗
荒事は望まない。
追い出すことはしないし、個人的に里の人との交流も構わないが、
全体としては「否」なのだと、念を押されてしまいました
普段からの関係作りが大切ですね。
タタルさんやアルフィノ君のありがたさが身に沁みます
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【一方その頃:イサリ村】
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ヨツユ
「いいかげん、お前さんの相手をするのも、飽きたんだけどねぇ…」
ヨツユ
「お前さんは図太いからねぇ…。
木偶の坊に殴らせてるより、亡き主君様の首を持てきた方が、喜ぶかい?」
ヨツユ
「ねぇ、あの日。お前さんはどんな気分だったの?
主君を守れず、自分だけ生き延びて!」
ヨツユ
「聞いた話じゃ、主君のもとに戻るため、
帝国の兵役まで甘んじて受けたそうじゃないか。」
ゴウセツ
「…いずれも事実にござる。
おぬし相手に、今さら問答するようなことはござらん」
ヨツユ
「生きるために手段を選ばない人、好きよ?…あたしとおそろいだからねぇ。
そのよしみで交渉してやろうって言ってるんだ。
カイエン様の息子のヒエン様。その居場所を白状しておくれよ」
ゴウセツ
「さぁて、のぉ。
おぬしの飼い犬が殴ってくるもので、すっかり忘れてしまったでござる。」
ヨツユ
「…続けな。こんな仕事もうまくやれないんじゃ、
今度は地の果てまで左遷されるよ、木偶の坊。」
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これだけ接してくれるんですから、
もうっとくに全体としても「是」なのでは?
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私たちに外の様子を尋ねてきた夫婦。
陸に上った娘さんが、ドマ反乱軍で活動しているらしく、
ここ最近連絡がなく、1年以上生死もわからない有様。
イハナミ
「名を『ユウギリ』と申します。
どこぞでお聞きになっておりませんか?」
なんというめぐり合わせ!
こんな海底の村にまで、繋がりがあったとは。
「ええ、ええ!存じてますとも!」と早口で説明。
娘の無事に安堵する夫妻。
しかしどうして閉鎖的なスイの里から、反乱軍志願者が?
イハナミ
「きっかけは、あれがまだ幼子であったころ。
遊び仲間とこっそりドマに入ったとき、建国に燃える少年に出会ったそうです。
彼から帝国の脅威を聞いたユウギリは、戻ったのち、戦に備える必要性を説いた。
しかし、私も妻も…里の誰もが取り合いませんでした」
イハナミ
「それがかえって、彼女の危機感をあおったのでしょう。
数年ののち、ユウギリは忍びになると、スイの里を出ていきました…
そんな彼女を、先代の紅玉姫は、戦乱をもたらす者として、里から勘当したのです。」
ユウナギ
「私たちはあの子に何もしてやれなかった…
誰よりも里を思っている、まっすぐで、優しい子なのに…
あなた、せめて娘を救ってくださったこの方々に、協力してさしあげられないでしょうか…?」
そうしてイハナミさんが差し出してきたのは「薄闇行燈」。
石工のイハナミさんが光る石を採取する際、使っている仕事道具。
ときに神秘的な光を放つマガタマなら、これで見つかるかもしれないと。
そして村から南西にある沈没船。
海流の関係で、そこにはものが滞留しやすいだとかで、
そこに流れついているかもしれないと、教えてくれました。
「父母も兄弟も健在で、あなたを思っている」
ユウナギさんからの伝言を預かり、私たちは再び海中へ飛び込んでいきます
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拾得物は見事「ヤサカニノマガタマ」でした
取引成立!
ということで渡されたのは、実用性が無さそうな「祭事用のナイフ」
これで紅甲羅の拠点「ゼッキ島」にある宝物庫の封が解けるそうです
代々命懸けで集め守ってきた宝物庫に、
賊が侵入したとなれば、帝国との契約なんてかなぐり捨てて、
外にでていた紅甲羅も含め、総力をもって追い払いにくるだろうと
ただし、宝物庫は神様のいる神聖な場。礼儀を尽くす必要があると。
そこでマガタマの出番というわけです。
もともとは三種の神器のひとつで、他二つはすでに宝物庫にあり、
そこに最後のひとつを納めれば、ひさびさに揃った神器に神様も喜ぶだろうと
アリゼー
「せっかく手に入れたのに、奴らに渡しちゃっていいわけ?」
ソロバン
「大切なのは『縁』を結ぶことだから、いいんだよぉ~」
いよいよ始まることを伝えるため、ソロバンさんは海賊衆のもとに向かいました
▼
▼
▼
この人数ではできることも限られていますが、やるしかない
島内を暴れまわって紅甲羅を引き付ける役に、私とリセさん。
宝物庫を探し封を解く役に、アリゼーさん
めっちゃくちゃ怒りんぼの紅甲羅。顔が真っ赤です。
こちらの真の目的には気づかれていないようで、宝を狙った犯行と思っています。
でもぶっちゃけ、宝を納めたあとノープランなんですよね。
神様が喜んだからどうだって言う…と考えていたら
神器から響く声
「ふぬ…。分かたれし我が魂を集めたのは、誰ぞ?」
紅甲羅の水平大将
「おおーッ!?もしや、お目覚めになったのかァー!
神よ、聞き召しませェー!
その宝剣と鏡を集め代々守りたるは、我らコウジン族にございます!」
「マガタマは私たちが持ってきたんですけど!」とアピールするも
「わざわざ敵の宝物庫に納めにきたの?…おもしれぇ奴!」
的なことを言われ、おちょくられる有様。
その通り過ぎて何も言えません…!
最終的には、
「紅甲羅の方がふたつで多い」と正論過ぎる理由で敵対
神器から響く声
「さりとて落胆するなよ、ヒトの子ら。
そも、神とは傍若無人。凪ぐも猛るも思いのまま、天地海原そのものよ!
不評を買うも納めるも、すべては祭りごと次第!
我が好みはちと荒々しいゆえ、覚悟して付き合えよ」
落雷から姿を現したのはどうみても蛮神!
なのですが、めっちゃ決めポーズ。
あとどこからか、祭囃子が聞こえ始めました
門前の神、後門の亀。
さすがに分が悪いと、一度離脱することに決定
スサノオ
「カッカッカ…。あまり待たせるでないぞ。
気まぐれに、ここら一帯を灰塵と化すやもしれんぞ?」
気の利く神様ですね!
武人だからというより、遊びたくて仕方がないといった感じですが
▼
▼
▼
あぁ…そういえば昔。
とある事件屋といっしょに、そんな事例に出会ったこともありました…
テンパード光線の危険もありますからね。
…まぁたぶんしてこないでしょう、あの性格だと
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祭囃子が流れるお祭り会場に戻ると、そこには…
褒め方を知らない神様なんて、修正してやる!
【次回につづく!】
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