【4.X】スペキュラを越えて ― 悪意の結晶 ―よりつづき
ダンジョンの感想は特にこれといってなし!
顔色の悪い帝国兵が何名かいたくらいでした
あの砲撃を命じたのは自分だと認めるフォルドラ
散った仲間の名前を呼び惜しみながらも
「アラミゴ人」の自由のための必要な犠牲だったと
こちらをまっすぐ見据えながら言い放つ
フォルドラ
「私たち髑髏連隊の仲間は誓い合っていた」
「兵役に就き市民権を得てなお、ガレアン族に蔑まれる属州民。
奴らを黙らせるには戦果を挙げ、権力を手に入れる必要があった。
そのために対価が必要だというなら、何も持たぬ我らは血であがなおう」
「アラミゴに……帝国に支配された属州に生まれてしまったのなら、
そうやって、自由を勝ち取るしかないのだ!」
ナニカサレタ?
おそらくここが基地内で一番高い場所でしょう
大穴が煙を吸い出し徐々に晴れていきます
まんまとやられましたか
▼
▼
▼
管制室での出来事。
フォルドラから告げられたゼノスの言葉を伝えます
「皇族主催の狩猟祭」への招待。
「アラミゴの猛牛が簡単に狩れぬ獲物だと教えてくれる」と意気込む局長。
その逆にリセさんは俯きどうにも意気消沈気味
フォルドラの言ったことが気になっているのでしょう。
彼女とて、アラミゴの一員なのですから……。
ゼノスがいるアラミゴ王宮。
それがあるギラバニア湖畔地帯に通じる坑道の
安全確保が終わるまでまだ時間がかかるのだとか
ラウバーン
「そこでだ……貴様たちに見せておきたい場所がある。
帝国軍との決戦に臨む前にこそ……な」
ラウバーン
「よく来てくれた……。
貴様たちにこの家を……我が生家を見せておきたくてな」
なんとこの小さな村が、砂蠍衆であり、
「アラミゴの猛牛」と呼ばれた男が生まれ育った場所なのだと。
ラウバーン
「村全体が貧しく、痩せた土地で作物の実りも悪い。
若者は村を出て傭兵として働くのが常だった」
それはラウバーンさんも同じことでした。
強力な魔導兵器相手に知恵を絞って戦い抜き、
いつしか戦場の演出家と評されたのだとか。
けど、ある戦いで狙撃され大怪我を負い、
療養のために村に戻ってきたときのこと……
ラウバーンさんの家の前で演説する男がひとり。
カーティス
「今や王都『アラミゴ』の人々は、暴君テオドリックの凶行と
彼に追従する密告者たちの影に怯え、息を潜めて暮らしている!
我らが立ち上がらねば、この国に未来はないのだ!」
壁に何か言葉を書き込む男。
カーティス
「『自由か死か』……。
この言葉を、己の魂に誓える者がいたら手をあげよ!
私たちとともに戦い、暴君を倒し、自由を勝ち取るのだ!」
演説していた男。
リセさんの父親でもあるカーティスが、
若かりしラウバーンさんに「自由か死か」の意味を問うてきました
若かりしラウバーン
「自由のために戦うか、暴君に殺されるか選べってことですか?」
「血気盛んな若者らしい答えだ」とカーティス。
ですが本当の意味は異なるようで
カーティス
「戦いに勝利して得られるのは『自由』だけ……。
暴君に代わる新たな支配者になることや、富を望んではいけない。
冨や権力は自由になった後、努力でつかみ取るものだということだ」
かつて自分が問われた言葉。
それを同じ場所で父親に代わり、リセさんに誓えるかと問うてきたラウバーンさん。
リセ
「わかった……。
今、ここにアタシは誓うよ。
『自由か死か』……その覚悟があるって!」
リセ
「帝国支配下で生まれたアラミゴ人。
ラクシュミを読んだカリヤナのアナンタ族。
今は憎み合っているけど、みんなギラバニアの同胞なんだ。
彼らと対話してわかり合うためにも、まずは帝国を追い出して『自由』を取り戻す」
父カーティスの言う通り、
この戦いで得るのは「自由」のみ。
その後の和解への道はあくまで対話で、と言うことですね。
リセさんの言葉に満足した様子のラウバーンさん。
「いい宣言だ、お父上もお喜びになるだろう」
【次回につづく】
ダンジョンの感想は特にこれといってなし!
顔色の悪い帝国兵が何名かいたくらいでした
あの砲撃を命じたのは自分だと認めるフォルドラ
散った仲間の名前を呼び惜しみながらも
「アラミゴ人」の自由のための必要な犠牲だったと
こちらをまっすぐ見据えながら言い放つ
フォルドラ
「私たち髑髏連隊の仲間は誓い合っていた」
「兵役に就き市民権を得てなお、ガレアン族に蔑まれる属州民。
奴らを黙らせるには戦果を挙げ、権力を手に入れる必要があった。
そのために対価が必要だというなら、何も持たぬ我らは血であがなおう」
「アラミゴに……帝国に支配された属州に生まれてしまったのなら、
そうやって、自由を勝ち取るしかないのだ!」
ナニカサレタ?
おそらくここが基地内で一番高い場所でしょう
大穴が煙を吸い出し徐々に晴れていきます
まんまとやられましたか
▼
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▼
管制室での出来事。
フォルドラから告げられたゼノスの言葉を伝えます
「皇族主催の狩猟祭」への招待。
「アラミゴの猛牛が簡単に狩れぬ獲物だと教えてくれる」と意気込む局長。
その逆にリセさんは俯きどうにも意気消沈気味
フォルドラの言ったことが気になっているのでしょう。
彼女とて、アラミゴの一員なのですから……。
ゼノスがいるアラミゴ王宮。
それがあるギラバニア湖畔地帯に通じる坑道の
安全確保が終わるまでまだ時間がかかるのだとか
ラウバーン
「そこでだ……貴様たちに見せておきたい場所がある。
帝国軍との決戦に臨む前にこそ……な」
ラウバーン
「よく来てくれた……。
貴様たちにこの家を……我が生家を見せておきたくてな」
なんとこの小さな村が、砂蠍衆であり、
「アラミゴの猛牛」と呼ばれた男が生まれ育った場所なのだと。
ラウバーン
「村全体が貧しく、痩せた土地で作物の実りも悪い。
若者は村を出て傭兵として働くのが常だった」
それはラウバーンさんも同じことでした。
強力な魔導兵器相手に知恵を絞って戦い抜き、
いつしか戦場の演出家と評されたのだとか。
けど、ある戦いで狙撃され大怪我を負い、
療養のために村に戻ってきたときのこと……
ラウバーンさんの家の前で演説する男がひとり。
カーティス
「今や王都『アラミゴ』の人々は、暴君テオドリックの凶行と
彼に追従する密告者たちの影に怯え、息を潜めて暮らしている!
我らが立ち上がらねば、この国に未来はないのだ!」
壁に何か言葉を書き込む男。
カーティス
「『自由か死か』……。
この言葉を、己の魂に誓える者がいたら手をあげよ!
私たちとともに戦い、暴君を倒し、自由を勝ち取るのだ!」
演説していた男。
リセさんの父親でもあるカーティスが、
若かりしラウバーンさんに「自由か死か」の意味を問うてきました
若かりしラウバーン
「自由のために戦うか、暴君に殺されるか選べってことですか?」
「血気盛んな若者らしい答えだ」とカーティス。
ですが本当の意味は異なるようで
カーティス
「戦いに勝利して得られるのは『自由』だけ……。
暴君に代わる新たな支配者になることや、富を望んではいけない。
冨や権力は自由になった後、努力でつかみ取るものだということだ」
かつて自分が問われた言葉。
それを同じ場所で父親に代わり、リセさんに誓えるかと問うてきたラウバーンさん。
リセ
「わかった……。
今、ここにアタシは誓うよ。
『自由か死か』……その覚悟があるって!」
リセ
「帝国支配下で生まれたアラミゴ人。
ラクシュミを読んだカリヤナのアナンタ族。
今は憎み合っているけど、みんなギラバニアの同胞なんだ。
彼らと対話してわかり合うためにも、まずは帝国を追い出して『自由』を取り戻す」
父カーティスの言う通り、
この戦いで得るのは「自由」のみ。
その後の和解への道はあくまで対話で、と言うことですね。
リセさんの言葉に満足した様子のラウバーンさん。
「いい宣言だ、お父上もお喜びになるだろう」
【次回につづく】
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