【4.X】自由か死かよりつづき
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「あ、はい……」
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「それはかまわないのですが……」

帝国の徴兵とはいえ逃げた人が
脅威が去ったからと戻ってきて大丈夫なんでしょうか。
村の人の印象はよくないのでは?
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意外。
失礼ですけどこんな場所にまで来るんですね。
村の出身者が斡旋でもしてるんでしょうか
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先に戻ったはずのリセさんが道中で仁王立ち
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きょとんとするメナーゴさんに事情を説明。
ラジアタ居残り組に被害はなかったそうです
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話は聞かせてもらったとスタークさん。

スターク・ウォード
「アンタたちを襲った奴らは確かにこの集落の若者だろう。
 あの子たちはね、帝国支配下で生まれて、犬畜生みたいに扱われてきたんだ」
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スターク・ウォード
「……何度も殴られて屈服させられて、
 餓えの中でエサを与えられれば、犬のように従う者も出てきちまう」

「それをクソだと言い切る奴らは、
 きっと問答無用で殴られて、生き方を強制されたこともなければ、
 死の臭いを感じるほどの飢餓を経験したこともないはずだ」
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スターク・ウォード
「この村の大部分の者たちは、
 解放を喜び、心の底からアンタたちに感謝している」

「ただ、心の底に恐怖が染みついちまった連中もいるってこと、
 許さなくてもいいから、覚えておいてくれ……」
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リセ
「マルメルには……」
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「代わりをお願いできないかな~……て?」
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マル「ところで今までどちらに?」
フレ「……怪しい奴だと疑われ、君が来るまで近寄れませんでした」

……ここの人たちに紹介するの忘れてました
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逃げ出した時期と一致しますね
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2年前から一気に最近の話になりました。
これはもしかするのでは
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なにかと集団移動が増えましたからね。
そんな中、私ひとりだけマウント移動は申し訳ないので、
マロン(マイチョコボ)やグラン(二人乗りチョコボ)は留守番気味です
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すぐ近くなのだし、様子くらい見に行っても……
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み、みず……
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あとで聞いた話。
帝国基地から身を隠しつつ、
高い場所から北側を監視できるベストポジションなのだとか
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捉えた!
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呼吸を整え…………ヨシ!
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何か言いにくそうな様子の闘士長
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アラミゴ人で、帝国軍に潜入できるとしたら……
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……。



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「実は……」
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今となってはどうしようもないこですが、考えられずにはいられません
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「そういうことなら……では僭越ながら……」
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むぅ……別れの手紙にしてはあっさりしてますね。
贈り物ですか……
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あれからのバウトさんとの進展を聞きたいとこですが、
今はやめておきましょう
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エラートの手紙
『コールドハースの痩せた土地でも育つ
 デーツという果実の種を帝国本土から取り寄せた。
 少しでも実りが増えることを願う』

最期まで村のこと、
母親のベレータさんのことを考えていたんですね。

村の人たちと種を植える相談をしてくるとベレータさん。
その姿が見えなくなったタイミングで反対方向から近づく男がひとり
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私の様子をずっと見ていたという男。

「初めましてマルメルさん。
 僕があなたが探していた、エラートです」

頬に傷のある金髪の……。
確かに特徴は一致しますが、なぜいまさら……
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私の疑問に答えるため、男は語り出します。

エラート
「潜入工作で重要なことは、疑われないこと」

「ベロジナ大橋での戦いでフォルドラ隊長に早期撤退を進言したり、
 自分が工作員であると露見しないよう、任務のためと言い聞かせ、
 解放軍の仲間を幾人も殺しました」
 
「髑髏連隊の悪行にも手を貸し、無辜の民を手にかけたこともありました。
 ラールガーズリーチの襲撃でも……僕は……」

この人は何を……
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マルメル
「おかしい!
 アラミゴ解放だって、もとは大切な誰かを守りたいからで……!
 そんなことを続けて……それではあなたがあまりにも…………」

エラート
「ですから、僕を憎み、許さない人も多い。
 生きていれば、必ず禍根となるでしょう……。
 ならば、僕は『戦死』していた方が、誰にとっても幸せです」

マルメル
  ははおや
「『誰』にとっても……幸せ…………」

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今後はギラバニアを出て、名を変え、帝国と戦い続けるというエラート。

「そして二度と、この村に……ギラバニアに、戻りません」

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別れ際
「願わくば、次は味方として一緒に戦いたいですね」と言い、彼は去りました
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アラミゴ解放したって、こんなのどうしようも……



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とてもじゃないけど言えない。
生きてたこと以上に、きっと悲しむ……
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「自由」を勝ち取ったあとに控えている難題の数々。
この小さな村での出来事は、その氷山の一角にすぎないのでしょうね

【次回につづく】